羽仁もと子・吉一氏が創設し、建築の巨匠フランク・ロイド・ライトの作品であり、重要文化財でもある「自由学園明日館」。
6月25日、雨上がりの土曜日。新関あやちゃんと二人で「ヨガと瞑想のワークショップ」をさせていただきました。
こんな素敵な教室で、当時の子供たちはどんな授業を受けていたのでしょうね。想像するだけでわくわくしちゃう。
そして今回は、ライトへのオマージュということで、彼の残した言葉『あなたが本当にそうだと信じることは、常に起こります。そして、信念がそれを起こさせるのです』がテーマのワークショップ。まずは、生涯を通して信念を貫いたライトさんについてのお話からはじまりはじまり〜。
ライトさんの話で皆さんの心にポッと火が灯ったところで、前半はわたくし吉田友子リードによるヨガtime。
この空間にはクラシックがよく似合う♩
ということで、BGMはずっとバッハ♩
窓から差し込む明るい光。窓越しに広がる美しいお庭。
ここで今いちどライトさんの言葉をリマインド〜♩
信念をもって、いざ!!
『大自然のすべてのものには「大法則(プリンシプル)」がひそんでいる。そしてこのような、眼に見える「かたち(像)」の背後にひそむ法則を学びとることーーーーー自然の条件を忘れてその形だけを模倣すればこれはスタイルブックに見られるような単なるスタイル(格好)になり下がる。ライトはこの本を通して自分の作品は自分が生んだスタイルであり、その形だけをまねないように忠告している。まねしなくてはならないのはそのプリンシプルだけなのだ。』(「ライトの生涯」オルギヴァンナ・L・ライト著、遠藤楽訳「まえがき」より抜粋)。ヨガの実践を続けていく上でも、この「大法則(プリンシプル)」に気づいているかということは、とっても重要。
そして、後半は新関あやリードによるヨガニードラ。
そして瞑想time。ビージャ・マントラと共にポジティブな種を植えました。
ワークショップ後は、せっかくなので館内をぷらり。そんな気分だったホールで喫茶セットをいただく。写真を撮ったらこの光!!窓からふりそそぐ美しい光にライトさんの愛を感じた。
雑誌『山と渓谷』にて連載中の「ヨガトレ」(→7月号はこちら)では、監修あやちゃん&モデルわたしというコンビ。今回は初めてのコラボワークショップで、4月にあやちゃんからお誘いを受け、6月のこの日が来るまでずっとわくわくしてた。
フランク・ロイド・ライトの名前は知っていたし、自由学園明日館も何度か訪れたことはあったけれど、ライトさんについて詳しいことは正直ほとんど知らなかった。今回ライトさんの言葉をお借りするのだし、と一冊本を読むことを決めました。たくさんの著書があって迷ったけれど、本屋さんであれこれ立ち読みして(ごめんなさい。。。)、私はこの『ライトの生涯』(オルギヴァンナ・L・ライト著、遠藤楽訳)をお家に連れて帰ることにしました。
決め手は、この「まえがき」。『この本は現在の社会に失われかけている人間の良心を奮い起こしてくれるような気がする。ーーーーーー建築家、あるいは建築を学ぶ若い方々だけでなく、子供を育てる家庭の主婦にも読んでいただきたい本だと思う。』と、遠藤楽さんの言葉に惹かれました。
人の評判というのはイロイロあるのかもしれないけど、私はこの本を読み終えて、この本の著者であるライト夫人と、日本語訳を担当されライトのお弟子さんであった遠藤楽さん、このお二人のライトさんへの愛と敬意あふれる心を通してライトさんに出会うことができたことを嬉しく思います。
どんな人にも哲学があるのですね。興味がありましたら、ぜひ一冊読んでみてください!
そしてまた、ヨガをこの世に伝えてきてくれた先人達にもぜひ興味を持ってみてください。そして何か一冊でも目を通してみてください。現在のヨガの実践に忘れかけている大切なことを思い出させてくれるかもしれません。
今回素晴らしい機会をくれたあやちゃん、ありがとう。またいっしょに楽しい企画しましょうね!
参加してくださった皆さん、ありがとう。またいっしょにヨガしましょうね!
ライトさん、ありがとう。また作品に会いに行きますね!