遅くなりました〜!!
エミール・ウェンデル(Emil Wendel)によるバリヨガリトリートの体験レポートアップ致します♪
今回訪れたのはバリ島のウブドというところ。目の前にはのどかな田園風景が広がり、遠くには山々が見渡せるヨガスタジオで毎日ヨガを行いました。生き物の鳴き声、森のざわめき、川のせせらぎ、風の匂い、空気の味、大地のエネルギー、大自然と共存している喜びを全身で感じながら過ごす日々。
毎朝5時起きで一日がスタート。今回はエミールの素敵な計らいで、ミュージシャンの
ジェフリー(Geoffrey Gordon)も参加してくれることとなり、夜明けと夕暮れ時に心地良いハルモニウムの生演奏でリトリートに美しい色を添えてくれました。午前中は沈黙の時間ということでブランチまでは一切言葉を発さず過ごします。まずはバクティヨガ(献身のヨガ)の実践。毎朝スタジオへ向かう途中お花を摘み、それを美しく飾り場を清めます。そして、まだ太陽の出ていない真っ暗な中、静かに座りプラナヤマ(呼吸法)と瞑想を行います。瞑想で目を閉じていたので残念ながら朝日を拝む事はできませんでしたが、おそらく日の出の瞬間だったかと思います....目の前がパァーと明るくなり、暖かい光に包まれるような感覚、そして自分もその光になるような美しい体験をしました。滞在中一週間毎朝瞑想を行いましたが、この貴重な体験は一回だけ。バリの自然、自分のコンディション、いろいろな条件が合わさって訪れた瞬間だったんですね。
目を開けると目の前に蓮の花が!!太陽に向かって気持ち良さそうに花開いていました。その後も沈黙の時間は続き、お茶を飲んだり、日記を書いたり、ボーッと景色や人を眺めたり、散歩をしたりとそれぞれに思い思いの時間を過ごします。毎朝8時からアサナ(ポーズ)の時間。ダイナミックな動きもありでたっぷり2時間かけて行います。
午後は哲学のレクチャー。ヨガの起源や重要性、カルマについて、タントラの発展、マントラ、神経科学とヨガなどについての講義が行われました。中でもインドの考え方と西洋の考え方の違いについてのお話は興味深いものでした。西洋の直線的な考え方と相対し、インドの考え方は円を描くように回っているという事。始まりもなければ終わりもない。人生における全てのステージはどれも完全であり、どれが良いとか悪いということではなく、どれが正しいとか間違っているという事もない、とてもオープンな考え方。こんな風にインド的考え方で人生を捉えられたら、起こる全ての物事に対していさぎよくなれる気がしませんか?
素晴らしい講義の後、頭もギュッとしてきたところで逆転系のアサナ(ポーズ)を取り、頭部へ新鮮な酸素と血液を送ります。その後は日替わりで、プラナヤマ(呼吸法)の説明、チベット仏教のDVD上映、音に触れるワークショップ、マントラの練習、ムドラの練習、キルタンセッションなどが行われました。
キルタンはバクティヨガの一つで、神聖なチャンティングのことです。インドの伝統的な楽器と共にグループで歌うスタイルが一般的。ボーカリストがリードしてリズミカルに歌うマントラの後に、グループの人が呼応して歌います。マントラはスピリチュアルな音の波動で歌う人がその波動でつながり、楽しみ、喜びへと導いてくれます。
ある一日、これまたエミールの思いつきで、旅の途中だというクリスタルヒーラーのグループがリトリートに飛び入り参加♪シャヴァーサナで寝転がりクリスタルボールの演奏に身を委ねます。そしてヒーラーがそれぞれのチャクラに効果のある石をのせていきヒーリングをしていきます。クリスタルボールのすぐそばにいた私はその振動を直に受け過ぎてしまったせいか、返ってカラダが重たくなってしまいました。でも一度試してみたかったので、大満足でした。
最終日前夜にはバリ寺院Gunung Kawi Templeにてヒンドゥーの儀式を行いました。女性は赤、男性は白で身を包み神聖な気持ちで向かいます。
花びらで作ったヤントラ、そしてキャンドルが灯りとても幻想的。ジェフリーによるハルモニウムの演奏もまた心地良く場を浄化してくれます。エミールが一人一人のもとを周りキャンドルの光を運んでくれます。この日の為に練習したムドラ(手で作る印、ジェスチャ−)をみんなで実践。神聖な気持ちが湧いてきます。ふと空を見上げると満点の星が!!
最終日。みんなで輪になり、一人一人ここで得た体験、感想をシェアーしました。参加者は計26名(うち男性5名)。国籍はイギリス、アメリカ、タイ、シンガポール、インドネシア、中国、日本など様々。年齢も20代後半から60代までと幅広く、そんなバラバラなところから集まっているにも関わらず、違和感なく調和がとれ居心地の良いグループであったことに感謝。今回このリトリートに参加して『Asana, Pranayama and Beyond』というこのリトリートのタイトル通り、「アサナ(ポーズ)、プラナヤマ(呼吸)、そしてそれらも超えたもの」エミールが伝えようとしているものが何となく分かったような気がしました。
エミール、やっぱり大好きです☆そしてジェフリー、素敵な音楽をありがとう♪
いつもいつも美しい花びらのヤントラを作ってくれたエミールの愛娘ノラ。今回素敵なマラ(数珠)も作ってもらいました。ありがとう!
バリ島体験記 vol.2(チャンディダサ篇)へとつづく。